侘び寂びという言葉がある。
侘(わび、侘びとも)とは、「貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識」を言い、動詞「わぶ」の名詞形である。「わぶ」には、「気落ちする」「迷惑がる」「心細く思う」「おちぶれた生活を送る」「閑寂を楽しむ」「困って嘆願する」「あやまる」「・・・しあぐむ」といった意味がある。
寂(さび、寂び、然びとも)は、「閑寂さのなかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ」を言い、動詞「さぶ」の名詞形である。
最近とあるアンティークショップにいった。
木の素材で作られたものが多い。
一面木の色。
木の色は人の肌の色に似ている。
長い時間いるうちに、色彩感覚が狂っていく。
似たような色をしたものがたくさんあるんだけど、ひとつひとつ全く色が違って見える。
その繊細過ぎるマテリアルにちょっと感動していた。
100年以上前のイギリスかどこかの国のアンティークテーブルの上にひとつ、木でできたおもちゃがあった。
バスか電車のようなおもちゃ。
どうしてバスか電車という曖昧な言い方をするかとゆうと、キマっていたから記憶が少し曖昧ってのもあるんだけど、そのおもちゃには角がほとんどなくて丸みを帯びていて、塗装もしてなくて窓の部分とかが少しだけ凹んでいたり、小さな車輪があるというとても抽象的な作りだったから。
遠い過去の記憶のような、おもちゃ自体の形がぼんやりしている。
だから思い出そうとしてもはっきりとは思い出せない。
子供がよく遊んだのだろう。
細かな傷が年輪のように沈んでいる。
何回も落としたんだろう。
なんだかそのおもちゃを手にとり眺めていたら子宮に戻っていくような感覚に襲われ、死にそうになったからそっと戻した。
このMIX CDが発売された日に名古屋で雪が降った。
「寒ぃーっ」家に1人帰る。
「おれ今MUSIC OF ROYALTY SELECTのジャケみたい」
ブルゴーニュ色した月を笑おう。
今日は寒いからATOSONEからもらったジャケットを羽織って出掛けよっと。
聴いてね〜!
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放物線を描いて落ちていく何かが終着を迎える。
それは最初に放たれた場所が高ければ高いほど勢いを増してバウンドする。
どれだけ辛いことや、つまらないことがあったとしても幸せは音もなく隣に座る。
それに気が付くか気が付かないかはその人間次第なんだけど、音楽がそれの後押しをすることは賢明なROYALTY CLUB 会員の皆様には周知の事実のはずだ。
このMIXにはその力がありすべてのMOODを自由(FREE)に変えてくれる。
世界中の人間が最も純白を待ち望むこの季節にこの音楽を背景にして、あなたの大切な誰かと自由で美しい悪徳を楽しんでみてはいかがだろうか?
RCSLUM ATOSONE
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Free Babyronia - MUSIC OF ROYALTY SELECT (Mix CD)
62:37
MIX AND MASTERED BY FREE BABYRONIA
LABEL : ROYALTY CLUB
FORMAT : CD
CATALOGUE NUMBER : RYCLUB 005
RELEASED DATE : 24 JAN 2018